他言語からの流入組が最小工数でPythonを学ぶシリーズです。
Python文法詳解を読みながらアウトプットしていきます。
いくら何でも公式を上から順番に読むのは時間がかかり過ぎるし、
550ページとかある本なんて読みたくないので、なるべく薄くて枠だけ書いてある本が良いなと。
インデントとブロック
ブロックはbeginや { などの予約語ではなく、インデントを使う。
公式は以下。
Leading whitespace (spaces and tabs) at the beginning of a logical line is used to compute the indentation level of the line, which in turn is used to determine the grouping of statements.
公式に面白い例が載ってた。
見た目上、インデントが無茶苦茶だけれども文法的には合理性がある例。
要するにインデントとインデント解除のconsistencyがあればOK。
def perm(l):
# Compute the list of all permutations of l
if len(l) <= 1:
return [l]
r = []
for i in range(len(l)):
s = l[:i] + l[i+1:]
p = perm(s)
for x in p:
r.append(l[i:i+1] + x)
return r
コーデイング規約によると、お作法としてスペースの個数は4個。だそうだ。
タブではなくスペースでインデントするなんて信じられない...。
エディタにタブ=スペース4個の設定を追加しないと。
言語仕様上の制約はインデントのconsistencyだけなので、
実際のインデント数はプロジェクトによるとのこと。ほうほう。
ただ、スペースとタブの混在禁止はこの際ハッキリさせましょう、という流れ。
比較と、比較の連接
比較演算子について公式は以下。
Python には 8 種の比較演算があります。比較演算の優先順位は全て同じです (ブール演算より高い優先順位です)。比較は任意に連鎖できます;
比較演算子を連接できる。PHPとRubyには無い感じ。
a=50
# 通常
if (0 < a) and (a < 100):
print("OK")
else:
print("NG")
# 連接
if 0 < a < 100:
print("OK")
else:
print("NG")
辞書オブジェクト
KeyValue型。本家は以下。Keyは変更不能で一意でなければならない、と書いてある。
もう一つ、有用な型が Python に組み込まれています。それは 辞書 (dictionary)です。辞書は他の言語にも 連想記憶 (associated memory) や 連想配列 (associative array) という名前で存在することがあります。ある範囲の数でインデクス化されているシーケンスと異なり、辞書は キー (key) でインデクス化されています。
a = {1:'one',2:'two'}
print(a) # {1:'one',2:'two'}
# 代入
print(a[1]) # 'one'
a[1] = '壱'
print(a[1]) # '壱'
# 削除
del a[1]
print(a[1]) # エラー
キーを文字列にして連想配列みたくできる。
連想配列のキーにできるかどうかは、その型が更新可能であるかどうか?
b = {'hoge1':'fuga1','hoge2':'fuga2'}
print(b) # {'hoge1':'fuga1','hoge2':'fuga2'}
リストとタプル
似て非なる配列的データ構造、リストとタプル。
リストの方は更新可能。タプルは更新不能。
任意の型を要素としてとれるので、配列ではなくリスト。
L1 = [1,2,3,4,5]
print(L1) # [1,2,3,4,5]
L2 = (1,2,3,4,5)
print(L2) # (1,2,3,4,5)
L1[0] = 'hoge'
print(L1) # ['hoge', 2, 3, 4, 5]
L2[0] = 100 # TypeError: 'tuple' object does not support item assignment
序数を使ってシーケンシャルアクセスできる。
ary = [1,5,3,4,9]
print(ary[3]) # 4
str = 'abcdef'
print(str[1]) # b
負の序数を使うと後ろから数える。
ary = [1,5,3,4,9]
print(ary[-1]) # 4
レンジも使える。
ary = [1,5,3,4,9]
print(ary[1:3]) # [5,3,4]
print(ary[-3:-1]) # [5,3,4]
print(ary[:3]) # [1,5,3]
レンジ指定で要素を更新できる。
ary = [1,5,3,4,9]
ary[2:3] = [100,200]
print(ary)# [1, 5, 100, 200, 4, 9]
if ... elif ... else
elseif が elif。
論理式が偽になるのは"数値の0"、空のコレクション、Noneオブジェクト。それ以外は真。
a = 50
if 0 < a < 35:
print("OK")
elif 35 <= a < 100:
print("So much")
else:
print("NG")
for,while
forループとwhileループがある。iteratableオブジェクトを指定できる。
whileループについて。
str = "aiueo"
stop = len(str)
i=0
while i < stop:
print(str[i])
i += 1
# a
# i
# u
# e
# o
forループについて。
str = 'abcde'
for c in str:
print(c)
# a
# b
# c
# d
# e
# continue, break
str = 'abcde'
for c in str:
if c == 'c':
continue
if c == 'e':
break
print(c)
# a
# b
# d
whileループ、forループの終了時に実行するブロックをelseで定義できる。
breakで中断した場合は実行されない。
str = 'abcde'
for c in str:
print(c)
else:
print('ループ終了')
# a
# b
# c
# d
# e
# ループ終了
iteratableオブジェクト
よくあるパターン。要素の順序を走査するためのインターフェースを実装したオブジェクト。
本家によるとこんな感じ。
(反復可能オブジェクト) 要素を一度に 1 つずつ返せるオブジェクトです。 反復可能オブジェクトの例には、(list, str, tuple といった) 全てのシーケンス型や、 dict や ファイルオブジェクト といった幾つかの非シーケンス型、 あるいは Sequence 意味論を実装した __iter__() メソッドか __getitem__() メソッドを持つ任意のクラスのインスタンスが含まれます。