Fitbit

Fitbitとレコーディングダイエットの勧め

ダイエットやトレーニングには、現状把握と目標の設定が大切。
数字が目の前にあれば、目標を達成するために、あまり意思の強さとか必要ない。
「100の目標に対して今は30。1週間のトレーニングで40まで上げられた。」
そうすると、不思議と「40を50に上げたい」という欲求が生まれるものだ。
Fitbitには、この欲求を自然な形でサポートする効用がある。

Fitbitと連携可能な体重計

なお、Fitbit自体に強力な体重・体脂肪率管理機能が備わっているが、
実際に体重、体脂肪を測定・記録するために体組成計を購入する必要がある。
日本では馴染み薄い分野のためか、各社とも日本での販売はなく、並行輸入の扱いとなっている。ネットで円建てで購入できる。

体重、体脂肪率の記録・閲覧は、Fitbitの活動量計部とは分離されている。原理的には、体重・体脂肪をAPI経由で取得できればどんな装置とも連携できることになるが、連携可否はメーカー次第である。メジャーどころでは Withthingsの体組成計だろうか。

Fitbit APIを実装することで、Fitbitに体重、体脂肪率を流し込むことが可能となる。体重、体脂肪率を外部に公開する類の体組成計と相性が良い。体重、体脂肪率さえ得られれば、それをFitbitに流し込んで、FitbitクオリティのUI/UXの恩恵にあずかれる。日本の体組成計メーカーは独自に囲い込みをしたい様子なので、Fitbitとの連携は諦めた方が良さそう。

Fitbitデバイスの特徴

Fitbitデバイスは「40を50に上げたい」という欲求を握りつぶさないように、心地よいアシストが得られるように全体がうまく設計されている。個人的には競合製品と比べて以下の特徴があると考えている。

  • 5日間もつバッテリー
    • もはやウェラブルデバイスに必須の要件。
    • カタログ値と実測値にあまり乖離がない。本当に5日もつ。
    • しかも1時間と少しでフル充電。
    • バッテリーが消耗するとアプリに通知が届くので気付きやすい。
    • 充電完了時に「さぁいこう、と言っています」という何気ない一言に割と勇気付けられる。
  • 割と精度の良い24時間心拍数計測機能 (ChargeHR以上)
    • 心臓が動くと、血液量の変化により、毛細血管が拡張・収縮する。FitbitデバイスはLEDライトを肌に当て、血液量の変化から心拍数を推定する。
    • ジムのマシンや据え置き型の心拍数計と比較しても決して「嘘っぱち」な数字ではなさそう。
  • UI/UXに優れたアプリ、Web
    • 開発エンジニア目線で、素晴らしい水準のUI/UX。日本のメーカーが決して真似できない水準。デザイナがコードを書いているのでは?と思うレベル。
    • 例えば、数値を単純に見せるのではなく、モーションや色が「下から上へ」持ち上がる。自然と「ここまで来たんだ」という感情を生む。
    • モチベーションアシストのお手本、教科書のよう。

Fitbit API

ドキュメントがしっかり整備されており、Fitbitが持つリソースにアクセスするのは極めて容易。ドキュメントに沿ってAPIを叩いてみた。

NYSE:FIT

ちなみに証券コードはNYSE:FIT。Apple、シャオミなどのウェラブルヘルスケアデバイスベンダーと競合している。2016年に入り、新製品の投入に失敗し、株価が急落した。2016年6月現在、株式市場では低空飛行を続けている。

そもそもウェラブルヘルスケアなんてニッチな製品にiPhone並みの革命を求めるのが酷だと思う。ニッチではあるが、確実に存在する市場であって、全くの虚業ではないはずだ。

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